挨拶

挨拶

ごあいさつ

明然の晋山式吽形像腕墨書

蓮池の古代ハス 遠く紫峰筑波を望み眼下に霞ヶ浦を置く羽生の峰に七堂伽藍を配置する当山は、一千年の歴史を有する天台宗の古刹です。
 常陸平氏の信仰と平清盛の嫡男重盛の菩提を弔う歴史を持ち、行方市内の若海から芹澤へそして現在地羽生へと二度に亘り境内地を替えたことから、山号院号にその歴史を刻み雷電山慈心院萬福寺として現在に至っています。
 また、当山はその歴史性から多くの文化遺産を抱え中世・近世の伝統文化の息衝く境内の佇まいを創り上げています。羽生館跡の一角に占地し、戦国時代末期築造の仁王門や江戸初期の建築の阿弥陀堂及び施設を結ぶ階段が密教文化の雰囲気を醸し出しています。伽藍内には阿吽の金剛力士像、阿弥陀如来立像両脇侍像、阿弥陀如来立像等の厳かな仏像の数々が信仰の深さを物語っています。
 当山は、人々の暮らしの安寧と世界の恒久平和を祈るとともに、檀家の皆様と一緒に様々な行事をとおして先祖累代の供養をしております。信仰心厚い皆様や文化遺産の顕彰等に努められる皆様方にも当山の徳が得られるよう日々功徳修行に努めております。
 皆様に開かれた当山へご参拝賜り、仏の慈悲のこころを肌で感じ取っていただけますよう心からお祈り申し上げます。
合掌
平成26年4月
雷電山慈心院萬福寺 50世 熊岡 明然